数字で見る / VIVANT2
VIVANT2の視聴率と配信記録
世帯は下がり逆を行く
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第1シーズンで数字が動いたのは謎が解けた回の翌週だけで、伸び率が最大だったのはコア層でした(第1シーズンの視聴率と放送尺)。ここではVIVANT2の3話分を、配信の記録と並べていきます。
第17話で、野崎は自分の口で潜入だったと認めました。以下の本文は、野崎を拉致事件の首謀者とみていた第17話より前の考察です。経緯は第17話の考察まとめにまとめました。
| 話 | 放送日 | 世帯 | 個人 |
|---|---|---|---|
| 第11話 | 07.26 | 18.8% | 12.1% |
| 第12話 | 08.02 | 16.4% | 10.4% |
| 第13話 | 08.09 | 15.1% | — |
| 第14話 | 08.16 | 16.6% | — |
| 第15話 | 08.23 | 15.2% | 9.8% |
| 第16話 | 08.30 | 15.0% | — |
| 第17話 | 09.06 | 17.1% | 11.2% |
| 第18話 | 09.13 | 15.0% | 9.8% |
| 第19話 | 10.04 | 15.4% | — |
第19話まで9話続けて世帯15%を超えています。本文で立てた「答えが出た翌週に伸びる」という見方は、2回当たりました。野崎が首謀者と分かった第13話の翌週、お盆のさなかの第14話は16.6%へ上がりました。劉銘軒が生きていたと分かった第16話の翌週、第17話は17.1%で、初回に次ぐ数字です。2週の休止を挟んだ第19話も、第18話から0.4ポイント上げています。個人の欄が「—」の回は、私が数字を確かめられていない回です。
VIVANT2の3話
第11話は2026年に放送されたすべてのドラマの初回で最高の数字でした。3話の世帯平均は16.8%で、第1シーズンの平均14.26%を上回っています。
3話連続で下がっているので不調に見えますが、比較の起点が違います。第1シーズンの最終回19.6%を、ほぼそのまま引き継いで始まっている。18.8%というのは、前作の到達点から始めたということです。
第1シーズンは下から積み上げる形でした。VIVANT2は上から始まっているので、同じ右肩上がりは構造として起きません。初回に集まった人のうち、続きを見る人だけが残っていく形です。
数字の意味も変わります。第1シーズンでは上昇幅が作品の勢いを示していましたが、VIVANT2ではどこで下げ止まるかが指標になります。
世帯視聴率は下降。それでもTVerでは記録が伸びている
ここがこの記事でいちばん重要なところです。VIVANT2の数字は、二つが逆を向いています。
- 第11話の無料配信は、TVerとTBS FREEの合計で12日間に1,000万回再生を突破した
- 途中の8月2日時点で786万回に達し、TVerの全番組における単一エピソードの歴代最高記録を更新している
- TVerのお気に入り登録者数は300万を超え、TBSの連続ドラマで歴代最高を更新した
- 撮影の裏側を追う『V_Log#11』も130万回再生を超えている
- 第1シーズンは全10話の合計で5,480万回だった
世帯視聴率は18.8%から15.1%へ下がりました。同じ期間に、配信は歴代最高記録を更新しています。この二つは矛盾しません。同じ現象の別の側面です。
視聴率が落ちたのは、作品が弱ったからではなく視聴の場が移ったからだと読めます。第1シーズンから3年が経ち、その間に配信で見る習慣が定着した。しかもVIVANT2は2クール、半年間です。毎週21時に前へ座り続けるより、都合のいい時間に見るほうが自然になります。
裏づけになるのが、番組側の動きです。第13話は「リアタイ推奨」と明示して告知されました。わざわざそう言うのは、放っておくと配信に流れることを制作側が把握しているからです。
視聴率だけで作品の勢いを語る記事が多いのですが、この作品に関してはそれで足りません。配信の数字を並べると、結論が逆になる。
お盆という条件
下降の理由として持ち出されやすいのが季節要因です。第13話は8月9日、第14話は8月16日で、いずれもお盆に重なります。帰省や旅行で在宅率が落ちる時期です。
2023年8月13日放送の第5話は14.2%、8月20日の第6話は14.3%でした。前週の第4話は13.4%です。お盆の週にむしろ上がっています。
この作品に限れば、お盆で下がった前例がありません。季節要因だけでVIVANT2の下降を説明するのは無理があります。
ただし第1シーズンは上り坂の途中でした。上昇の力が季節要因を上回っていただけ、という説明も成り立ちます。第14話が8月16日というお盆のど真ん中に置かれているのは、その意味では観測に適した条件です。ここで下げ止まれば、上昇の力が働いているということになります。
「面白くなくなった」という声と数字
数字の下降と結びつけて語られやすいのが、視聴者側の不満です。公平のために書いておきます。
VIVANT2については、AIハヤトの描写や設定の説明過多を指摘する声が報じられています。設定を詰め込んだ結果、ナレーションやセリフで補足せざるを得なくなり、没入感を削いでいるという見方です。TBS局内にも先行きを危惧する意見があると伝えられています。
この見方が数字に表れているなら、下降は加速するはずです。ところが実際は18.8→16.4→15.1で、下げ幅は2.4ポイント、1.3ポイントと縮んでいます。急落ではなく減速です。
初回に集まった人のうち、続きを見ない層が抜けていく形と一致します。作品への評価が下がっているのなら、回を追うごとに下げ幅は広がるはずで、そうなっていません。
第14話の数字が重要になる理由
ここまでの推測をVIVANT2に当てはめると、次の週の予測が立ちます。
第13話は、野崎守が別班拉致事件の首謀者だと判明した回でした。作品の始まりから3年かけて積まれていた謎の、大きな一つに答えが出た回です。放送直後の反応の量も、VIVANT2で最も多くなりました。
第1シーズンで観測された「答えが出た翌週に伸びる」という形が今回も働くなら、8月16日の第14話で下降が止まる、あるいは上向くことになります。
逆に第14話も下がり続けるなら、この作品の数字を動かしていたのは考察の連鎖ではなく、単に初回の話題性だったという話です。どちらに転んでも、第1シーズンとの違いがはっきりします。
なお第13話の直後には、宮下今日子が演じる新キャラクターが一瞬だけ映されました。答えを出した直後に新しい謎を置く構成は、第1シーズンと同じ運び方です(5つの候補を検証)。
VIVANT2の放送尺
VIVANT2の放送は原則として21時から21時54分です。ただし配信されている解説放送版の尺を見ると、第11話は68分、第12話は60分と差があり、第13話は21時から22時9分までの放送でした。拡大放送は今シーズンも入っています。
各話の正確な拡大分は私が確認できていないため、未確認として扱います。第1シーズンと同じ比率で拡大が入るなら、2クール20話前後という予定の尺は、通常換算で26話分に届く計算です。
テレビ視聴率と配信の数字が示すこと
- 第1シーズンは11.5%から19.6%へ、8.1ポイント伸びた。平均14.26%
- 大きく動いたのは2回だけで、どちらも謎が解けた回の翌週だった
- 伸び率が最大だったのはコア層で、ほぼ倍。動かしたのは考察を回す世代
- 全10話のうち6話が拡大放送。合計699分は実質13話ぶんに近い
- 拡大は入口と終盤に集中している。拡大された回は制作側が自信を持っていた回
- 放送尺と視聴率は連動していない。108分の初回が最低で、19.6%の最終回は25分拡大
- VIVANT2は3話連続で下降。同じ期間に配信はTVerの歴代最高記録を更新している
- お盆で下がった前例はない。第1シーズンの同時期はむしろ上がっていた
- 下げ幅は2.4→1.3と縮んでいる。評価の低下なら逆に広がるはず
- 第14話で下げ止まるかどうかが、この作品の数字の正体を示す
配信で見る
見逃し配信はTVer、全話配信はU-NEXT、海外向けはNetflixで行われています。
配信状況は変更される場合があります。
配信情報
配信で伸びた回
TVerの歴代最高を更新した第11話は、配信で見られ方が変わったことを示す回です。第1シーズン全10話とVIVANT2はU-NEXTで見放題配信されています。
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参考・出典
- TVer 日曜劇場『VIVANT』シリーズページ(配信状況)
- 日刊スポーツ 各話の視聴率報道(2023年7月〜9月)
- MANTANWEB「VIVANT:第2シーズン“ロケットスタート” 初回視聴率18.8% 個人は12.1%」2026年7月27日
- 日刊スポーツ「VIVANT2 第13話が15.1%」2026年8月10日
- 秋田魁新報(ORICON NEWS配信)「『VIVANT』第14話、世帯視聴率16.6%で前回から1.5ポイント上昇」2026年8月17日
- MANTANWEB「第15話視聴率世帯15.2%、個人9.8%」2026年8月24日
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- 各話の放送時間は番組表および放送記録による
視聴率は関東地区・ビデオリサーチ調べです。VIVANT2各話の拡大時間は私が確認できていないため、数字には含めていません。