数字で見る / 第1シーズン
第1シーズンの視聴率は、どこで動いたのか
数字はどこで動いたか
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第1シーズンは初回11.5%から最終回19.6%まで伸びました。この記事では、その8.1ポイントがどこで動いたのかを追っていきます。VIVANT2の数字と、視聴率と配信が逆を向いている件はVIVANT2の視聴率と配信記録で扱いました。
第1シーズン 全10話の記録
| 話 | 放送日 | 世帯視聴率 | 放送尺 |
|---|---|---|---|
| 第1話 | 2023.07.16 | 11.5% | 108分(54分拡大) |
| 第2話 | 07.23 | 11.9% | 79分(25分拡大) |
| 第3話 | 07.30 | 13.8% | 69分(15分拡大) |
| 第4話 | 08.06 | 13.4% | 54分 |
| 第5話 | 08.13 | 14.2% | 69分(15分拡大) |
| 第6話 | 08.20 | 14.3% | 54分 |
| 第7話 | 08.27 | 14.1% | 54分 |
| 第8話 | 09.03 | 14.9% | 54分 |
| 第9話 | 09.10 | 14.9% | 79分(25分拡大・30分繰り下げ) |
| 第10話 | 09.17 | 19.6% | 79分(25分拡大) |
関東地区・世帯・ビデオリサーチ調べ。平均は14.26%。第9話の前には特別番組『緊急生放送150分SP』(19時〜21時30分)が放送され、こちらは11.9%でした。
実際の放送時間は「全10話」以上
放送尺の列を足すと699分。通常の日曜劇場は1話54分なので、実質13話ぶんに近い量が放送されていたことになります。
全10話のうち、通常枠だったのは第4話・第6話・第7話・第8話の4話だけ。6話が拡大放送でした。
そしてもう一点、拡大と数字が連動していません。最も長かった第1話の108分が最低の11.5%で、最も高い19.6%の最終回は25分拡大です。尺の長さは数字を作りません。
拡大の入り方には規則がある
どの回を拡大するかは、放送のかなり前に編成として決まります。つまり拡大された回は、制作側がその回に自信を持っていた回です。
第1シーズンで拡大されたのは第1・2・3・5・9・10話。並べると意味が見えます。第1話から第3話までは連続で拡大=入口で客をつかむための投資。第9話と第10話も連続で拡大=終盤の畳みかけ。中盤の第4・6・7・8話は通常枠に戻しています。
例外は第5話です。ここだけ中盤で15分拡大されている。第5話は乃木がベキの正体に辿り着く回であり、テントの内部が初めて描かれた回でした。物語の折り返しに尺を足していることになります。
この見方をVIVANT2に当てはめると、第13話が21時から22時9分まで放送されたことの意味が変わります。野崎を出すと決まっていたから、その回だけ尺を伸ばした。編成表は中身を先に語っていました。
制作費の面からも同じことが言えます。第1シーズンは1話あたり1億円、VIVANT2は1億2千万円前後と報じられています。拡大放送はその分だけ費用が増える。尺を伸ばす判断には、はっきりしたコストがかかっています。
視聴率が大きく動いた2回
10話の推移を見ると、上下しているようで実際に大きく動いたのは2回です。
1回目は第2話から第3話の1.9ポイント上昇。2回目は第9話から最終話の4.7ポイント上昇。それ以外の週は、上がっても下がっても0.5ポイント前後に収まっています。
1回目のほうが重要です。第2話で何が起きたか。「ヴィヴァン」という言葉の意味が明かされた回です。それが別班を指す隠語だという説明が出た週で、数字はまだ11.9%でした。
動いたのは、その翌週です。
この作品で数字が動くのは、謎が提示された回ではなく、謎が一つ解けた回の、さらに翌週だと読めます。順番はこうです。答えが出る、視聴者が語り始める、聞いた人が次の週に入ってくる。
最終回の4.7ポイントも同じ形です。第9話でベキの過去とテント誕生の秘密が明かされ、その翌週に一気に人が集まりました。
つまり視聴率は、放送内容よりも考察が回った量に対して1週遅れで反応していることになります。逆に言えば、答えを出さずに謎を積む回は数字を動かしません。
伸びたのはコア層
世帯視聴率だけを見ていると見落とすものがあります。年齢別の数字です。
| 第1話 | 最終話 | 倍率 | |
|---|---|---|---|
| 世帯 | 11.5% | 19.6% | 1.70倍 |
| 個人 | 7.4% | 12.9% | 1.74倍 |
| コア(13〜49歳) | 5.1% | 10.1% | 1.98倍 |
三つのうち、伸び率がいちばん大きいのはコア層です。ほぼ倍になっています。
これは「謎が解けた翌週に伸びる」という推測を裏づけます。考察を読んで書いて人に話すのは若い層です。その層が最も大きく動いた。世帯視聴率の上昇は、その結果として遅れて表に出た数字にすぎません。
VIVANT2の初回も、世帯18.8%に対して個人12.1%で、コア注目度は1位でした。この作品が動かしているのは、テレビの前にいる世帯数ではなく、放送後に検索する人の数と見ることもできます。
視聴率が大きく動いた条件
- 第1シーズンは11.5%から19.6%へ、8.1ポイント伸びた。平均14.26%
- 大きく動いたのは2回だけで、どちらも謎が解けた回の翌週だった
- 伸び率が最大だったのはコア層で、ほぼ倍。動かしたのは考察を回す世代
- 全10話のうち6話が拡大放送。合計699分は実質13話ぶんに近い
- 拡大は入口と終盤に集中している。拡大された回は制作側が自信を持っていた回
- 放送尺と視聴率は連動していない
この形がVIVANT2でも働いているのか。VIVANT2の視聴率と配信記録で、3話分の数字と配信の記録を突き合わせています。
公式の番組情報を見る
放送日時や各話の情報は、公式サイトで確認できます。
視聴率および放送尺の数値は報道各社の発表によるものです。
配信情報
視聴率が動いた回
第1シーズンで数字が動いた第3話と最終回は、並べて見ると作品の運び方がよく分かります。第1シーズン全10話とVIVANT2はU-NEXTで見放題配信されています。
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参考・出典
- 日曜劇場『VIVANT』公式サイト(放送日と各話の情報)
- 日刊スポーツ 各話の視聴率報道(2023年7月〜9月)
- MANTANWEB「VIVANT:第2シーズン“ロケットスタート” 初回視聴率18.8% 個人は12.1%」2026年7月27日
- 日刊スポーツ「VIVANT2 第13話が15.1%」2026年8月10日
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視聴率はいずれも関東地区・ビデオリサーチ調べです。VIVANT2の各話の拡大分は私が確認できていないため、未確認として扱っています。