東条翔太 / サイバー犯罪対策課
東条翔太は最初から向こう側だったのか
7つの伏線を検証
第13話で「最大の裏切り者」は野崎守だと確定しました。しかし東条をめぐる違和感は、何一つ解消していません。むしろ増えています。
確定していること
- 東条翔太は警視庁サイバー犯罪対策課の刑事で、天才的技術を持つホワイトハッカー
- 第12話で野崎は、東条が同席する場において太田の正体が割れないよう、カムフラージュ用の声と映像を使うよう指示した
野崎が仲間を守るために取った措置に見えていました。ところが野崎が首謀者だと判明した今、この指示の意味は反転します。詳しくはブルーウォーカーの記事で扱いました。
東条をめぐる7つの伏線
- ノゴーン・ベキを「ベキ様」と呼んだ場面が2度あった
- ブルーウォーカーの顔を見ることができなかった
- 自宅のコレクションがウルトラマンからタイガーマスクに変わっていた
- ドラムからの仕事の電話を、寝ていて無視した
- チョッキーが激昂して電話をかけた相手が東条だった
- 終始おどおどしており、新庄に近づく乃木たちを見て怯えていた
- 放送の4か月前に公開された公式動画の黒板に、日直として新庄と東条の名が並んでいた
質の違いを整理する
7つを一列に並べると強く見えますが、根拠としての重さは違います。仕分けます。
強い 1と5
「ベキ様」呼びは決定的です。公安の刑事が国際テロ組織の指導者を敬称で呼ぶ理由がありません。しかも2度。言い間違いでは説明できない回数です。
チョッキーが激昂して電話した相手が東条だったという点も重い。チョッキーは元テントのモニターで、タイで新庄を匿っていた人物です。その人物と東条に直接の連絡経路があるなら、東条は日本側の窓口ということになります。
中 3と7
タイガーマスクへの美術変更は、意味が確定していません。素性を隠して寄付を続ける主人公像がテントの理念と重なる、という読みが主流ですが、当サイトでは別の読みも示しました。東条は敵ではなく、テントの理念を理解する者として配置されているのではないか、という線です。
公式動画の黒板は面白い指摘ですが、放送4か月前の映像に細部を仕込むかは判断が分かれます。ただし『VIVANT』は公式SNSの画像で実際の舞台を先出ししてきた作品です。前例がある以上、切り捨てられません。
弱い 2・4・6
顔を見なかった、電話を無視した、怯えていた。これらは後から意味を読み込める種類の描写です。東条が味方であっても同じ演技はあり得ます。心証としては積み上がりますが、証拠にはなりません。
第13話が加えた一点
第13話で、乃木が「東条さんを退席させてください」と求めた場面があったと指摘されています。そして野崎がそれを認めなかった。乃木は野崎を信じていたため、引き下がった。
これが事実なら、7つの伏線より重い。作中で最も疑り深い人間が、東条を名指しで排除しようとしていたことになるからです。
そして野崎がそれを止めた。理由は2つしかありません。東条が野崎の共犯だったか、あるいは野崎が東条を使い続ける必要があったか。
共犯か、道具か
共犯説
東条と野崎が同じ側におり、役割分担していたという読みです。東条が技術を担当し、野崎が現場を動かす。ウラジオストクの偽画像も、この分担で説明が付きます。
道具説
東条は事情を知らされないまま使われていたという読みです。当サイトはこちらをやや推します。
理由は、野崎が東条をあえて乃木との通話に参加させていたという指摘があるからです。共犯者を、追及する側の目の前に置く理由はありません。逆に、後で東条が話しやすくするための配置だと考えると筋が通ります。
怯えていたという描写も、この読みなら整合します。何をさせられているか分からないまま巻き込まれた人間の表情です。
判定
東条が何かに関与しているのは、ほぼ確実です。「ベキ様」呼びとチョッキーとの接点は、単独では説明が付きません。
ただし能動的な裏切り者かどうかは別問題です。第13話で乃木の疑いを潰したのは東条ではなく野崎でした。東条はその場にいただけです。
検証できる形にすると、こうなります。東条が自分の意思で動く場面が今後あるか。あれば共犯、なければ道具。第14話以降の東条の描かれ方を見れば分かります。
配信情報
「ベキ様」の場面を確認する
7つのうち検証しやすいのが「ベキ様」呼びです。第2シーズンと第1シーズン全10話はU-NEXTで見放題配信されています。
出典
- 日曜劇場『VIVANT』公式サイト 登場人物
- 第1シーズン・第2シーズン第11話〜第13話の放送内容
- 7つの伏線および第13話の場面に関する記述は、SNS上で共有されていた指摘を論点として再構成したもの。個別の投稿は転載しておらず、当サイトでは映像を再確認していないため未検証として扱う